英会話おもしろ記事④

「metaphor(メタファー):隠喩」を使ってみよう!

知っていると知的に見られるかも?!ネイティブもよく使う、メタファーについて。

 鎌倉市大船の英会話教室、ユリシーズ英語・英会話で講師をしていますNaokoです。

今日は「metaphor(メタファー):隠喩」についてお話ししたいと思います。

英語ネイティブはmetaphorを好みます。

皆さんもこれを知っていると、英語表現のバリエーションが広がるだけでなく、使いこなせると何だか知的な雰囲気もかもし出してしまうかもしれませんよ。

では早速、確認してみましょう。

 

metaphorって何?

metaphor(メタファー)とは、隠喩または暗喩という意味です。

日本語でも少し難しい単語ですね。

隠喩とは、ある物事を他の物事で伝える「比喩表現」の一種であり、比喩表現であることを明確にしないことが特徴になります。

小説・映画・ドラマなどでも物語をドラマチックに演出するために使われますし、もちろん日常会話でもよく登場します。

もしかすると、皆さんも気づかずに使っているかもしれませんね。

 

「彼女は天使だ」

まずは日本語で具体的に見ていきましょう。

例えば、ある人が「彼女は天使だ!」と言ったとします。

これを聞いてほとんどの人は、彼女が本当に正真正銘の天使だとは思わないですよね。

つまり、この表現で言いたいのは「彼女は天使のように優しい・慈悲深い」ということです。

こういう比喩表現をmetaphor(メタファー)と言います。

 

英語のmetaphorをチャックしよう!

英語でもメタファーを使った表現がいくつもあります。

具体的に確認してみましょう。

 

・America is a melting pot.  (アメリカは人種の坩堝である)

melting pot(坩堝、るつぼ)とは、金属などを溶かすための容器のこと。そこから意味が転じて、色々なものが混じり合っている状態を言うようになりました。

上記の文では「人種」という言葉は明示されていませんが、アメリカではいろんな人種の方が暮らしていることを考えると「人種の坩堝」になります。

つまり、これがメタファーです。

 

・All the world’s a stage.  (世界は舞台だ)

この表現はかの有名な劇作家の言葉。皆さん誰だか分かりますか?

答は、William Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア)です。

昔からメタファーは使われていたんですね。

 

動物を使ったmetaphor

また、動物を使って表現するメタファーもあります。

 

・He is a night owl. (彼は夜型人間だ)

owl(アォル)とはフクロウのこと。

つまり夜行性のフクロウに例えた言い方です。

 

・Tom is a chicken. (トムは弱虫・臆病だ)

「なぜ、ニワトリなの?」と疑問に思った方はいませんか?

人間は寒いときや何か恐怖を感じたときに鳥肌がたちますよね。このときの様子がニワトリの羽根をむしった状態と似ているから。

また、鳥類が周囲に気を配りキョロキョロしている様子が、臆病者がビクビクしている姿に似ているためとも言われています。

 

果物を使ったmetaphor

 

・They sold me a lemon. (欠陥車を買わされた)

日本語では爽やかなイメージのあるレモンですが、英語圏では酸っぱい食べ物のレモンには悪いニュアンスがあり、「欠陥品、役立たず」という意味になります。

特に欠陥のある車を言うときにレモンを使います。

 

他にもまだたくさんのメタファー表現がありますので、ご興味ある方はネットで一度チェックしてみて下さいね。

 

それでは最後に簡単なエクササイズ。

身の回りの人を入れて言ってみてください。

 

1.____ is an angel. (~は天使だ)

2.____ is a night owl. (~は夜型人間だ)

3.____ is a chicken. (~は弱虫・臆病だ)

4.__’s car is a lemon. (~の車は欠陥車だ)

 

それでは、また。

Time is money. (時は金なり)☜この表現も実はメタファー