英会話おもしろ記事⑦

色々な「phobia(フォウビア):恐怖症」について。

高所恐怖症や閉所恐怖症を英語で言ってみよう!

鎌倉市大船の英会話教室、ユリシーズ英語・英会話で講師をしていますNaokoです。
今日は「phobia(フォウビア):恐怖症」についてお話ししたいと思います。
皆さんも苦手なもの、怖いことなどありませんか?
私は高いところが苦手です。
このような特定のもの・ことへの恐怖心を表す英単語があります。
知っていると、ちょっと英語通に思われるかもしれませんね。

 

phobiaって何?
まずはphobia についてお話します。
phobiaとは「恐怖症、病的恐怖、病的嫌悪」という意味の単語です。
精神医学用語で、特定のある一つのものに対して、心理学的および生理学的に異常な恐怖を感じる症状を言います。
もともとは、ラテン語 phobos(ポボス・フォボス) が由来と言われています。
ギリシャ神話においてPhobosは「恐怖」の化身となる神で、そこからphobos は 「fear:恐れ」を意味します。
近年では意味が拡大して、phobiaを「嫌悪・忌避」という意味で使うこともあります。

 

どんなphobiaがあるの?
phobiaは接尾辞(suffix、サフィックス)なので、この言葉の前に別の色々な言葉をくっつけて具体的な恐怖症を表します。
早速、色々なphobiaをチェックしてみましょう。

 

・acrophobia(アクロフォウビア):高所恐怖症
acro-には「先端の~、頭頂の~」という意味があります。
そこから「高いところの恐怖症」、つまり「高所恐怖症」になります。

 

・Claustrophobia(クラーストロフォウビア):閉所恐怖症
ラテン語で「かんぬき」を意味するclaustrumがclaustroの語源です。
閉ざされた出口のない狭い空間が苦痛な状態を言います。
深刻な場合には、電車に乗るのも、映画館に入るのも苦痛になる人もいると言われています。

 

・xenophobia(ゼノフォウビア):外国人恐怖症、未知への恐怖
xeno-は「異人の~、外来の~」という意味があります。
そこから、「外国人や未知のものに対する恐怖症」を表します。
近年は、欧米などでのテロや移民問題を発端に、この恐怖心が増加していると言われています。これが行き過ぎると大量虐殺などの恐ろしい出来事が歴史上も起きています。
もっと世の中が寛容な社会になるといいですね。

 

・triskaidekaphobia(トリスカイデカフォウビア):十三恐怖症
ホラー映画のタイトルにもある「13日の金曜日」は皆さんもご存知だと思います。
西洋圏で13が不吉な数字とみなされているためできた単語です。
あまりに長すぎて、正確に発音するのはネイティブでも苦労するようです。

 

他にも驚くほどたくさんのphobiaがありますので、ご興味ある方はネットでチェックしてみて下さいね。

 

それでは、また。

Care killed a cat. (心配は身の毒)
*西洋では、猫はしぶとく執念深いとされ、9つの命さえあると言われています。
 心配ごとは、そんな猫ですら殺してしまうという意味のことわざです。