英会話おもしろ記事⑧

面白い!oxymoron(オクシモロン)

矛盾しているのになぜか効果的なフレーズについて

鎌倉市大船の英会話教室、ユリシーズ英語・英会話で講師をしていますNaokoです。

今日は「oxymoron(オクシモロン)」についてお話ししたいと思います。

これって矛盾していない?と感じるようなフレーズなのに、妙に納得してしまう表現をご紹介します。

実はこれ、れっきとした語法の1つなのです。

このoxymoronを知れば、表現が増えて英語学習が益々楽しくなりますよ。

 

oxymoron(オクシモロン)って何?

そもそも始めてこの言葉を耳にするという方もいるかもしれません。

oxymoronとは、修辞技法のひとつです。

普通は互いに矛盾していると考えられる複数の言葉を含む表現のことを言います。

なので、矛盾語法とも呼ばれています。

意味が反対の単語を合わせて、内容を際立たせる効果があります。

 

まずは、日本語の例を見て、感じをつかんでみましょう。

・公然の秘密(皆が知っていたら秘密ではないような…)

・小さな巨人(ドラマのタイトルにもなってましたね)

・このろくでもない素晴らしき世界(これは缶コーヒーBOSSのCMでお馴染みです)

 

確かに前と後ろの言葉だけ比べると矛盾しているのですが、意味としては成り立っています。

いやむしろ、インパクトがあり、記憶に残りやすい表現になります。

 

英語のoxymoronにはどんなものがあるの?

では、英語ではどんな表現があるのか一緒に見てみましょう。

 

•Pretty ugly

「可愛い」のprettyと「醜い」のuglyが一緒になって、結局可愛いの?可愛くないの?と悩みそうな表現ですね。

このprettyは皮肉的に使って「ひどい」という意味にもなります。

そこで、意味は「かなり醜い」となります。

こんな事を言われたら、しばらく落ち込みそうです…

 

•Virtual reality

日本でも流行っているバーチャルリアリティー。

敢えて日本語にすると、「仮想現実」といった感じでしょうか。

コンピューターが作った仮想空間に入って、あたかも現実のように体験するシステムのことです。

これもよく見ると、「仮想の」という意味のvirtualと、「現実」のrealityということで矛盾していますね。

 

・Thank God, I'm an atheist! 

これも、神(God)と言っておきながら、後半で無神論者(atheist)と言っている矛盾。

意味は「神様、私は無神論者でよかった!」となります。

かなり皮肉とウィットの効いた表現ですね。

 

知らない間にoxymoronを使っている?

皆さんも、もしかして道で外国人から声をかけられて、

I can’t speak English.

なんて答えていませんか?

向こうからすると、「英語を話しているよ!」と突っ込まれてしまうかもしれません。

知らない間にoxymoronを使っていたりして?!

他にも色々なoxymoron表現がありますので、興味のある方はインターネットで検索してみて下さい。

 

それでは、また。

Make haste slowly. (急がば回れ)←これもoxymoron!